卸売市場で使用されるマグロ包丁

東京築地や名古屋の卸売市場で働く職人さん達の中にも、清水刃物の包丁を愛用して下さっている方が数人おられます。中でも目を引くのが、日本刀のようなマグロ包丁。解体ショーは圧巻です。この長い包丁を打つには技術が要ります。打ち刃物の名人は数多くいますが、マグロ包丁を打てるのは、日本でもほんの3名だけ。その一人が清水刃物の名工、清水正治です。

清水打刃物のマグロ包丁は切れ味が違います

まぐろの解体ショー

日本人が大好きなマグロ。100kgを超えるその巨体を釣り上げるのも大変ですが、解体も大変です。家庭にある普通の包丁では捌くことはできません。東京築地などの卸売市場では、マグロ専用のマグロ包丁が使用されています。

 

 

包丁といってもこの長さはまさに刀

普通の包丁と比べるとその長さは圧倒的です。それでいて、マグロを切っても折れない強靭でしなやかな刃でなければいけません。長年、包丁を打ち続けている職人でも、作成に10日ほど要します。マグロ包丁の作成には、優れた技術だけでなく、強い精神力と体力が必要なのです。